NPO法人コクリエについて

1.設立の趣旨

日本各地の中山間地域が抱える「空き家」「耕作放棄地」「過疎」「限界集落」といった課題は、時に地域の存続を脅かす深刻な問題となっています。しかし、こうした課題は同時に、都市部の人々が「地方に根差した新しい暮らし」や「地域とともに歩む生き方」を模索する中で、強い興味と関心を引き寄せるきっかけともなっています。
私たちは、多くの移住相談を通して、都市住民が「地方とのつながり」や「地域の魅力」に対して持つ潜在的なニーズの大きさを実感してきました。

一方で、私たち自身の地域では、コミュニティの維持や伝統行事の継続が難しくなる中、外部からの新しい視点やエネルギーが求められています。都市部の人々が多様な価値観を持ち込むことで、地域住民が気付かなかった自分たちの「宝」を再発見し、そこに誇りや希望を見出すことができます。例えば、「いいところですね」という言葉には、外から見た地域の価値を再確認する力があり、「よく来てくれたね」という言葉には、交流を通じた喜びと感謝が詰まっています。

こうした交流が生み出す相互作用は、単なる一時的な盛り上がりにとどまらず、地域が持つ可能性を引き出し、「持続可能なコミュニティ」を共創する鍵になると確信しています。

2.代表メッセージ

朝日町での暮らしを楽しむ中で、私はこの地域が持つ豊かな自然や温かな人々の魅力を日々感じています。この町には、一人ひとりができることを少しずつ持ち寄ることで、地域全体が元気になり、未来への希望が広がっていく可能性があると信じています。

「いいところですね」「よく来てくれたね」という言葉には、地域と外部の人々がともに価値を見出し、喜びを分かち合う力があります。そうした交流を通じて、地域住民が誇りを持ち、都市部の人々が新しい生き方を見つける――そのような場に朝日町がなれると思っています。

2021年2月にNPO法人コクリエを設立し、2022年4月から本格的に活動を始めました。この素晴らしい地域を舞台に、みなさんと一緒に未来を共創していくことを楽しみにしています。

代表理事 善田 洋一郎

3.目的と事業内容

私たちの目的は、富山県朝日町を拠点に、移住・定住の促進や関係人口の創出を通じて、多様な価値観が共生し、誰もが希望や期待を持てる持続可能な地域社会を共創することです。
そのため、以下の事業を展開しています。

移住・定住の促進事業(移住者支援、情報発信)

空き家利活用促進事業(空き家マッチング、住環境整備)

関係人口の創出事業(イベント、交流プログラム運営)

地域振興事業(コミュニティ支援)